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治療

微弱電流治療

当院にはエレクトロ・アキュスコープ、マイオパルス、エレサスの3台の微弱電流治療器があります。

今回はエレクトロ・アキュスコープ、マイオパルスをご紹介します。

これは、アメリカ生まれの治療器で、痛みをともなう様々な症状に効果的です。即効的に痛みを止め、しかも病的組織の修復、再生もさせ得るという画期的な医療器です。最新エレクトロニクスを駆使して、今まで治療しにくかったり、修復不可能と思われていた症状に対し、素晴らしい治療効果をあげています。

この器械は現在、アメリカ、カナダ、ヨーロッパ各地の病院や大学の医療研究機関などで積極的に利用され、数多くの実績をあげています。一般患者はもちろんのこと、一流スポーツ選手の中にも、この器械を利用している人が沢山います。例えばアメリカでは、陸上競技のエヴァリン・アシュフォード、メアリー・デッカー、テリー・ブラッドショーらのスーパースターを治療したことから大きな注目を集めました。

中でも、1984年のロサンゼルス・オリンピックの女子マラソンで優勝したショーン・ベノイトは、競技の20日前に手術し、オリンピック出場はもとより、選手生命さえ危ぶまれていたにも拘わらず、マイオパルスの集中治療によって、奇跡的な回復を果たし、歴代初のオリンピック女子マラソン優勝者になりました。また、ゴルフのジャック・ニクラウスは、肘や腱の痛みに悩まされ続け、もう全盛期のパワーは戻ってこないのではと思われていました。しかし彼の強靭な精神力と、この集中治療によって、1986年のマスターズ・トーナメントの優勝を果たしました。

具体的な治療方法は、一言で言えば、患部に電気刺激を施し、痛みを和らげるのです。電気刺激治療器というのは今までにもありましたが、従来の医療器は、患部に一定出力の電流を流し、痛みのインパルスが脳に伝わらないように、痛みの経路を遮断するだけのものでした。ところがこのエレクトロ・アキュスコープ、マイオパルスは、器械自身が患部の状態を読みとり、治療に最も必要な波長を送り出すのです。

この器械にはあらかじめ、人間の生体細胞が持っている正常な電気パターンが入力されています。そして導子(プローブ)を肘なら肘、膝なら膝に当てると、その部分の状態を読みとり、健康な状態の均衡値のデータが内蔵されているコンピューターから正常値を取り出し、患部からの反応が正常になるまで共鳴同調させ、治療するのです。

咋今の医療機器はいかに手間を省くか、即ち、省力化が大きなテーマになっていますが、未来の治療というのは、施術者と患者が、対話しながら進めていくものです。そういった意味においてこの器械は、患者とのコミュニケーションを重要視した対話型の器械になっています。加えてこの医療器は、アキュスコープとネーミングされましたように、東洋医学のツボ経路に則った考え方の器械で、アメリカ生まれといえども日本人になじむ治療器なのです。

 

参考文献
接骨院経営生き残りの条件
岩田利彦、明日香出版社、1992年